「おっ。ちゃんと来たか。」
「はい…」
「だいたいなー…」
始まった先生の長い話。
ふと職員室を見回して見ると、斜め前あたりに見覚えのある姿。
……桐谷君だぁっ!!
じっと見つめて視線を送る。
すると、思いが届いたかのように桐谷君がわたしの方をちらっと見た。
ニコッと笑うと、案の定驚いた顔を見せる。
「梅川、聞いてるのか?」
「あ、はいっ」
慌てて先生の話に耳を傾ける。
ちら、と桐谷君を見ると、少し口角が上がっていた。
えへへ……。
恥ずかしいな。
「わかったか?」
「はい。すみませんでした。」
「もうテストだから、しっかり勉強するように」
……げっ。
忘れてた〜。

