いつもはツンツンして、あんまり好きとか言わないのに、今日の桐谷君は、ちょっぴり優しかった。
「ねえ」
「ん?」
2人で体育座りになって横に並ぶ。
微妙に距離が空いてるのが残念だけど…
「さっき、わたしのこと華子って呼んでくれたよね」
えへへ、と笑うと、桐谷君は恥ずかしそうに下を向いた。
……耳真っ赤だから、顔が赤くなってるのもバレバレだよ。
キーンコーンカーンコーン
予鈴のチャイムがなる。
……まだ、離れたくないけど仕方ないよね。
「行こっか」
立ち上がろうとするわたしの手を掴む桐谷君。
「もうちょっとだけ、ここにいようぜ。」
「……うんっ!」

