梅ちゃん!




お昼休み。

いつもなら桐谷君が“行くぞ”って言いに来るのに、やっぱり今日はこなかった。


「……わたし、もう耐えられないっ」

「あ、華子っ!?」


桐谷君。
話がしたいよ。
会いたいよ。


ドンッ


「あ、すみませ…」


下を向いて走ってたから、誰にぶつかったかわからない。


「……桐谷君」


わたしを見たとたん、顔を引きつらせた。


「………ばかっ!桐谷君なんか、もう知らない!」


なんでわたしが怒ったのか自分でもわからないけど、今度はわたしが桐谷君に背を向けて走る。

桐谷君に会いたくて走ったのに。

あんな顔されたら、悲しくて、傷ついて、泣いちゃうよ……