梅ちゃん!




でも、次の休み時間になっても、その次も、教室に桐谷君はいなかった。



「あ、梅ちゃん」


ニコッと笑いながら近寄る良輔君。


「良輔君、桐谷君知らない?」

「蓮?さっきまで教室にいたはずだけど…」


まさか、桐谷君わたしのこと避けてる?

てゆーか、嫌いになっちゃった?



「蓮と喧嘩でもしたの?」

「ううん…。桐谷君に、嫌われちゃったかも」



ヤバイ。
涙が出てきそうで、必死に顔を上げる。


「じ、じゃあねっ」


良輔君に別れを言ってトイレに駆け込む。

目尻にハンカチを当てて軽く拭う。


大丈夫、大丈夫っ!