「ここはこの式を代入して――……」
「だから、さっき言ったように――……」
「公式に当てはめて――……」
……桐谷君厳しいよ。
「数学出来なさすぎ。」
呆れたようにため息をつく桐谷君。
「ごめん…」
しょんぼりするわたし。
もう元気出ない…。
「……テスト終わったら、どっか行こうぜ。」
「え?」
「よく考えたら俺達、まだどこも行ったことないじゃん?」
確かに……
でも、それって……
「デートってこと?」
するとそっぽを向く桐谷君。
「ま、まあそういうことだな。」
……耳赤い。
まさか、桐谷君からデートのお誘いなんて、幸せ者だな〜。
「よ、よしやるぞっ」
「うん!」
そこからわたしと桐谷君はずっと数学の勉強をした。

