「桐谷君が作ったの?」
「まぁな」
照れ臭そうに頭をかく。
まただ……
クスッと笑う。
「なんかおかしいか?」
「ううん。思い出し笑い」
不思議そうに首を傾げながら、思い出したように鞄をあさる。
「どの教科が苦手なんだ?」
「え?」
何でそんなこと聞くんだろ……あっ!
「……忘れてたろ?」
「はい…。すみません…」
恥ずかしい。
今日は、桐谷君に勉強を教えてもらうために来たのに。
「わたし、数学が苦手なんだ…」
いつも数学だけ赤点になって、補習を受けるはめになる。
「数学なら俺得意。じゃあ、やるか。」
「うんっ♪」
優しく微笑んでくれた桐谷君。
あぁもう……好きだなー。

