「うわぁー……」
「適当に座れよ。」
桐谷君は、ベッドの上に置いてあった雑誌を片付け始めた。
わたしはそっとテーブルの近くに座る。
「飲み物とってくる。お前、コーヒー無理だったよな?」
「う、うん…」
覚えててくれたんだ。
わたしが甘党だって。
桐谷君がいなくなった後、部屋を見渡す。
すると、写真を見つけた。
幼い桐谷君と、知らない女の子。
幼稚園から中学生のがあった。
隣にいるのはいつも同じ女の子。
誰だろう……
ガチャ、と再び扉が開く。
「持ってきた。」
「あ、ありがとう」
渡されたのは、真っ白な飲み物。
コクンと一口飲む。
「おいしい…」
「特製ハチミツミルク。」
少し自慢気に言う桐谷君がかわいい。

