去っていったお兄さん。
「アイツ、俺の兄貴。」
「そ、そうなんだ…」
さっきの人を思い出すと、透き通った茶髪に、桐谷君と同じ猫目。
鼻筋は通ってるし、輪郭だってキレイだった。
「髪の色以外、そっくりだね。」
「……言うなよ。」
嫌そうに頭をかく桐谷君。
桐谷君の癖がわかってきた。
何かあるといつも頭をかくんだ。
「桐谷君の黒は、地毛?」
「当たり前だろ。兄貴も地毛だぞ。」
「え?」
あれは、染めたのかと思った…。
あんなキレイな髪の色、見たことない。
「……兄貴はいいから、早く行くぞ。」
「あ、うんっ」
少し膨れてる桐谷君。
何でだろ?
ガチャ、と部屋に入る。
モノトーンで統一されてる部屋。

