「じゃ行くか。」
「う、うん…」
いつもと違う道。
桐谷君がいつも歩いてる道。
緊張しているわたしは、無意識に桐谷君のセーターを掴みながら歩く。
すると桐谷君は、その手を掴んで、そのまま繋いだまま歩き始めた。
もう……ドキドキさせないで。
しばらくしてたどり着いたアパート。
「あれ。鍵空いてる。」
「え」
ってことは、お母様とご対面?
「ただいまー…」
「お、おじゃましまーす」
控えめに玄関に入る。
うわっ……桐谷君の匂いがすごいする。
「蓮ー今日飯何にする?……あ。いらっしゃい」
「……こ、こ、こんにちは」
桐谷君のお兄さんらしき人は、上半身裸で出てきた。
「兄貴。風呂入ったんなら、服着ろ。」
「りょーかーい」

