「勉強教えてくださいっ!」

「……今から?」


桐谷君は嫌だとは言わず、時間を気にしてる。


「図書館は…今からだともう閉まるな。」


場所のこと考えてくれてる……。

それって…


「教えてくれるってこと?」

「…じゃないと赤点なんだろ?」


そっぽを向きながら頭をかく桐谷君。


「……ありがとうっ!大好き!」


桐谷君に抱き着く。


「ばっ、……離れろっ」


わかってる。
ただ恥ずかしがってるだけだって。


「じゃあ…俺の家でいいか?」

「えっ……」


いいいい家!?
桐谷君のお宅訪問?


「なんか持ってった方がいいのかな?」

「あー大丈夫。多分誰もいねえから。」


誰もいない!?

えー……
それ、すっごいドキドキしちゃうよ。