文化祭が終わって、テストが迫ってきているこの時期。


「わかんないー……」


勉強が大の苦手なわたし。


「華子、あと3日しかないよ?そんなこといったら赤点になるよ?」


「それはやだっ!」



今回のテストで赤点になった人は、冬休み毎日補習。

勿論、クリスマスも……

そんなのやだっ!
絶対赤点だけはとりたくない。


その日の帰り道……

テスト前は部活がないから、一緒に帰れる。

嬉しいんだけど……


「どうした?なんかあったか?」


いつもより口数が少ないわたしを心配してくれる。


「ねえ…。桐谷君、頭いい?」

「はっ?」


そりゃあ突然そんなこと聞いたら驚くよね。


「まぁ、そこそこは出来るけど。」

「本当っ?じ、じゃあ……」


なんか、自分からこんなこと言うの恥ずかしい。


「じゃあ?」


続きが知りたいのか、わたしの返答を待つ桐谷君。