もしかして、華子って呼ぼうとしてる!?
わたしは目をキラキラさせながら桐谷君を見つめる。
「…梅子っ」
頑張りました、みたいな顔を向ける桐谷君。
「えぇー…」
「はっ!?」
急にテンションが下がったわたしをみて、驚く桐谷君。
「何で梅子なのー…」
「だって……」
そして桐谷君から出てきた言葉は、わたしを更に傷つけた。
「梅川梅子だろ?」
「……さいってー!」
信じられない!もう、桐谷君やだっ。
わたしは怒って屋上の扉に手をかける。
「悪いっ……。」
慌ててわたしを引き寄せる。
「……えへへ」
引き寄せられて、わたしは桐谷君の腕の中。
「本当に悪かった。」
「いいよ。よくよく考えれば、わたしも下の名前教えてなかった気がするし。」

