――それから、わたしと桐谷君が付き合い始めたことは広まって、今では公認カップルに!
「行くぞ。」
「待ってよー…」
お昼休みは、2人で屋上。
桐谷君は、いつもわたしの教室まで迎えに来てくれる。
「ねぇ」
「ん?」
「名前で呼んでくれない?」
「ぶっ」
桐谷君は飲んでいたコーヒーを吹く。
「なんでいきなり…」
「だって、梓達は……」
わたし達と同じ日に付き合い始めた梓と良輔君。
2人が付き合ってるって知ってるのは、わたしと桐谷君だけ。
今では“良輔”と“あず”って呼ぶ仲らしい…。
それがわたしには、うらやましくてしょうがないっ!
「ダメ?」
「…………こ」
「へ?」
顔を真っ赤にしながら呟く桐谷君。

