「だ、大丈夫だよ」
「本当に?」
「うん!」
ちょっと作り笑顔で、栗原君に返事をする。
「よかった…。あのさ、今日一緒に劇見に行かない?」
「え……」
それって…
黙りこくるわたしを見て、焦る栗原君。
「2時からやるやつ。嫌かな?」
「ううん」
慌てて首を横に振る。
「あの…」
「ん?」
「莉奈と翼も呼んでいい?」
一瞬目が動いたけど、すぐに王子様スマイルで、頷いてくれた。
「もちろん。じゃあ、また後で。」
「うん。」
……劇見に行くの、なんだか気が引けてきたよ。
――……
―――………
そして、もうすぐ2時になる。
「わくわくするねー!」
莉奈の楽しそうな声が聞こえる。

