―――今日は、待ちに待った文化祭。

みんな笑顔で、文化祭を楽しんでる。


でも……


「こら華子っ!働きなさい」


お盆で軽くわたしの頭を叩く莉奈。
メイド服もよく似合ってる。

翼なんか、他の奴に見られたくないって言ってたし。


「はぁーい…」

「も〜。華子、元気出しなよ」


そんなこと言われたって……


あれから桐谷君とは話せなくて、今日が来てしまった。

委員会の集まりにも来ないし……

明らかに避けてるよね。


きっと、バチがあたったんだろうな。


「すみませーん」

「あ、はいっ。ただいまー」


とにかく今は、仕事だねっ!


注文を受けたり、宣伝をしたりしてると、良輔君がやって来た。


「良輔君っ」

「やっ」


相変わらずの笑顔。
でも、大きな看板を持っている。