梅ちゃん!




ズキッと、心臓が痛みを増す。

何妬いてんのわたし。
桐谷君だって、好きな子いるし、そこは我慢できるけど、見てて苦しい。

あの子が、好きなの?
わたしなんかより?


「……あ、華子ー?」


これ以上見ていたくなくて、木材を置いて走る。

場所は、屋上。

すっきりするから、好きなんだ。
でも、今は全然すっきりしない。


「はぁ……はぁ……うっ………」


ポロポロ溢れる。
拭っても拭っても出てくる。


「桐谷君……すき……」


空に向かって、ポツリと呟いた。


だから、諦めるよ……

いやだけど。
本当はわたしが隣にいたかったけど。


彼女のために……


――教室に戻ると、クラスのみんながわたしを見た。


「梅ちゃん、元気だして!」

「泣かないでね」


みんな、わたしがサボったことを責めない。
優しいなぁ〜……