店の扉が開く音がする。
「いらっしゃいっ!」
明るく慣れたように言う梓。
わたしは、バイトとかしたことないから、ちょっとテンパり中…
「い、いらっしゃいませっ」
頑張って声を出す。
「あずちゃん、それに………梅ちゃん?」
「良輔君っ」
そこには、良輔君1人の姿。
「せ、瀬田。何か買いに来たの?」
「うんっ、バッシュをね。」
あれ?
梓、なんかいつもより元気ない……
「桐谷は?」
「蓮は、帰ったよー。」
帰った………
「あ、もしかしてそれで?」
良輔君は理解したのか、ポンっと手を叩く。
「残念だったね。あ、じゃあ梅ちゃん一緒に帰るー?」
えっ!?
あ、でも梓なんか良輔君苦手みたいだし、早くいなくなったほうがいいかな?

