「そうだよ。華子、すっごい成長!」

「えへへ…」


誉められると、照れる。

桐谷君、少しでもわたしを好きになってくれるかな?


「あ、後ね、今日あたし、アイツと一緒に帰るから……」

「わかった!」


翼、今日部活ないんだ。
サッカー部だから、休み少ないって言ってたし。

2人を邪魔したくないし、今日は1人で帰るか!



――放課後、わたしは帰ろうとすると…


「梅ちゃーん」

「梓っ」


ひょこっと教室の扉から顔を出す梓。


「今日、家寄ってかない?」


そういえば、前誘ってくれたんだよね。
今日はまだ明るい時間だし……


「うん!梓がよかったら。」

「よかった〜。行こっ」


ホッとしたように息を吐いて、いつものように笑う梓。