「……それでは、クラスの出し物はこれで決めたいと思います。」
時刻は午後1時。
お昼休みに実行委員は集合だと聞いて、現在図書室。
「無事決まってよかったね」
「うん!」
わたし達のクラスは、第一希望のカフェで決まった。
栗原君が安心したように笑いかける。
桐谷君のクラスは……演劇!?
桐谷君は、ぶっすーとしていた。
だからかぁ……機嫌が悪いのは。
「………ん。」
集まりが終わった後、桐谷君がわたしに空のお弁当箱を渡す。
「あ、ありがとう!おいしかった?」
「………肉巻きポテト、必須な。」
照れたようにそっぽを向く桐谷君。
……キュン、とハートを射ぬかれる。