わたしは今、理科準備室にいる。
大っ嫌いな先生の罰で、大っ嫌いな科目の部屋にいるなんて…。
しかも……
“この段ボール三箱を、教室に運んでくれ”
「重いよ〜……」
なんて言っても、手伝ってくれる人はいない。
てくてくとゆっくり歩いていると、
「梅ちゃんさん?」
後ろから声をかけられて、振り返るとそこには見知らぬ人。
「……誰?」
すると見知らぬ人は、目をパチクリさせて、
「あ、覚えてないかっ!俺、蓮の友達の瀬田(せた)良輔」
「あー!桐谷君の隣にいつもいる?」
「うん!」
笑顔で、わたしを見る。
こういうの、かわいい系男子、っていうのかな?
「梅ちゃんさんは、なんでこんなことにいるの?」
「授業サボった罰」
すると瀬田君は、あぁっと目を輝かせた。

