*蓮side*
「よかったら、食べてください!」
プルプルと震えながら俺に弁当を差し出す女。
名前はー……何だっけ?
最近告白してきて、委員も同じだった。
てか、俺欲しいなんて言ってねえじゃん!
「………いらね」
いつものような声色で、弁当を突き返す。
ある程度の文句を言うと、アイツはひきつった笑顔を浮かべて、去っていった。
……何だったんだ?
「あ、蓮。今、蓮に告白した子が泣いてたよ。」
ダチの良輔(りょうすけ)が、去っていった方を指差している。
……泣いてた?
俺を好きになる女は、いつも“ひどい”とか、“最低”とか、泣きながら悪口をいって去る。
でも、アイツは……
気づくと俺は、教室を飛び出していた。

