帰るとき、体育館からボールの音が聞こえる。
「…バスケかな?」
「見てく?」
ニヤニヤとわたしを見る莉奈。
恥ずかしいけど、わたしはきっぱりと
「見る!」
と言った。
2人でそーっと覗く。
わたしの予想通り、バスケ部が部活をしていた。
「桐谷君…かっこいい」
赤のゼッケンをつけて、仲間と笑う桐谷君。
普段からは考えられない。
チームを作ってミニゲームをしているのか、汗をかきながら走り回る桐谷君。
「……華子!?泣いてんの!?」
どうしよう……
感動しすぎて。
カッコよすぎて。
涙が止まらないよ……。
「あ、一瞬こっち見た!バレる、行こっ!」
莉奈はわたしを引っ張っていく。

