「可愛いって有名だよ?梅ちゃん」
「えぇ!わたしのどこが……」
ペタペタと顔を触る。
こんな、へなちょこの顔、好む人いないよ。
性格だって、どんくさいだけだし。
「そういう所だよ。天然で、ふわふわしてる感じで、守ってあげたくなる。」
褒められると、嬉しいなぁ……
えへへ、と照れ笑いをする。
「でも……」
「でも?」
「桐谷の前だと、すっごい変わる。」
「そうかな?」
「そうだよ!あ、あたしん家ここ。」
梓が立ち止まったのは、スポーツ用品店。
「……お店なんだ。」
「うん!よく桐谷も来るよ」
ニヤニヤとわたしをつついてくる梓。
「……いいなぁ。」
「今度家来なよ。招待する。なんなら今日来る?」
うーん…
行きたいけど、今日はもう遅いし、帰ろう。

