「もしかして、キスマーク?」
「そ」
鞄から手鏡を取り出して首の辺りを見る。
くっきり赤い跡。
「桐谷君は、わたしのだから、わたしもつけるっ!」
「えっ」
驚いたのもつかの間。
わたしは桐谷君の首に唇を当てる。
「ん〜…つかないよ…」
いくらやっても上手くいかない。
「頑張れよ」
とバカにしたように笑う桐谷君。
益々つけたくなるっ!
必死に何度も繰り返しやる。
「あっ、ついたよ!?やったぁ♪」
桐谷君の首に小さな赤い跡。
わたしと同じ。
「……お前、誘ってんの?」
「へ?」
急に触れる唇。
背中に腕を回して、目を閉じる。
………あれ?あれれ?
段々後ろに倒れる。
わたしはカーペットの上に寝転がってる感じ。

