―――あれは、わたしがこの高校で受験をする時…… わたしの教室の中に、同中の人がいなくて、でも立ち歩くのも気が引けて、すごくすごく緊張してたんだ。 筆箱の整理してたら、消ゴムが無いことに気づいて、 『どうしよう……』 って言ってたら、 隣の人が、そっとちぎったような消ゴムを机の上にポン、って置いたんだ。 『あ……ありがとうございます』 『別に……』 その人のお陰で、テストもちゃんと出来たんだ。 「それで好きになったの!?」 「ううん。まだ続きがあるよ。」 梓は興味津々に聞いてくる。