「はぁ…はぁ……」
桐谷君の後ろ姿を見つける。
「桐谷君っ!!!!」
ほぼ叫ぶように名前を呼ぶ。
ビクッと肩を動かしてから、ゆっくりと振り返る桐谷君。
「……話が、したいです。」
「考えたいことは、もういいのか?」
「うん……」
桐谷君は家の鍵を開けて、入るように促す。
「お邪魔します…」
今日は誰もいないらしく、シーンと静まり返っていた。
「先部屋行っといて」
「うん」
3日ぶりに聞いた声は、前と変わっていなくて、なんだか目の奥がジワリとした。
「はい」
「ありがとう」
渡されたハチミツミルク。
……これを見ると里沙ちゃんを思い出す。
じっとコップを見ていると、
「で、話って?」
さっそく本題に入る桐谷君。

