やって来た土曜日。

約束の場所はみどりやま公園。
前にわたしが辿り着いた知らない公園だった。


「梅ちゃーん!」


わたしの方に走ってくる里沙ちゃん。


「待った!?」

「ううん。丁度今来たところ。」

「よかった。」


2人でベンチに腰かける。


「あたし達、よく公園で話すよね。」

「うん。」


沈黙……


「あのさ」
「あのっ」


被った声。


「梅ちゃんからでいいよ?」

「あ、ありがとう…。」


ゴクッと、息を飲み込んで話し出す。


「わたし、この間里沙ちゃんに宣戦布告されて、いろいろ考えたの」

「うん」

「里沙ちゃんと桐谷君に、入り込めない所とかがあって、苦しかった」

「うん」