「莉奈」
「大丈夫?」
「うん、平気」
みんな心配してくれたんだ。
「ねぇ梅ちゃんは知ってる?」
クラスメートの子がわたしに話しかける。
「莉奈と山田、付き合ってたんだよ!?」
もう広まったんだ…。
莉奈は恥ずかしそうに首を縮ませてる。
「うん、知ってたよ」
「まじか!本当衝撃だよ〜」
翼をチラッと見ると、話が聞こえていたのか、耳が真っ赤になっていた。
「ちょっと華子」
騒がしい教室から、2人でトイレに移動する。
「桐谷君と、どう?」
「え?」
「朝、教室に来たんだよ?華子いないかって…」
桐谷君……
胸がキュッとなる。
「ケンカしたんでしょ?」
「……うん」
莉奈にはなんでもわかってしまうんだ。

