体育館内に大きくて澄んだ声が響く。
でもそれは合図の言葉とかじゃなくて……
「誰…あの子。」
上から見ているから、女の子の頭しかわからない。
私服で、大きな荷物を持っていて、明らかここの生徒ではない。
試合もストップする。
「……里沙?」
「久しぶりー!」
リサ。そう呼ばれた彼女は、桐谷君に駆け寄り、抱きつく。
桐谷君も振りほどかずに
「里沙、いつ戻ってきたんだよ?」
抱き合ったまま会話をする。
一瞬にして元気な笑顔になる桐谷君。
ズキン…
「今日!真っ先に蓮に会いに来たよ」
会いに来た…桐谷君の、何なんだろう。
「なにあれ…」
利奈も不思議そうに首を傾げる。

