梅ちゃん!




「納得したか?」

「……した。でも」

「でも?」

「やっぱり見たいよ…」


思わず桐谷君を見上げる。


「……じゃあ、友達と見に来いよ。な?」


観念したように桐谷君が言う。


「うん。ありがとう」


一時間目のチャイムがなる。


「わたし、まだここにいる。」

「……俺もいる。」


2人で屋上の壁に腰掛ける。


「あ、じゃあ今日見に行くね。」

「早速かよ。」

「ダメ?」

「……ダメじゃないけど。」


ホッとして桐谷君の手を握る。

握り返してくれる桐谷君。


「えへへ」

「なんだよ。」

「幸せだなーって。」

「そーかよ。」


そっぽを向いた桐谷君の顔がほのかに赤い。


「もう、ケンカはしないようにしようね。」

「あぁ」


寒い日だけど、2人でいると暖かいね――…。