「ぷっ……」
「えっ?」
振り返ると、桐谷君が笑っていた。
気づくと少し先を歩いていたわたし。
「……どんだけ楽しみにしてたんだよ。」
「だってー」
恥ずかしくなって、桐谷君の横を歩く。
「まず何から行く?」
「んー…ジェットコースター!」
「うわ意外。乗れんだ?」
桐谷君はバカにしたようにわたしを見下ろす。
「当たり前だよっ。そういう桐谷君こそ、びくついてないの?」
2人でにらめっこ。
というか、見つめあいっこ。
でも……
「あ、桐谷君門開いたよっ!行こー」
遊園地のほうが大事なわたしは、桐谷君を引っ張って入り口に向かう。
「本当、わかりやすいな」
桐谷君のその笑顔、大好き。
わたしの手を離さないでいる所も。
手の温もりも。
全部、大好き。

