お母さんは玄関まで見送ってくれる。
「じゃあ、楽しんできてね。」
「うんっ。いってきます」
オニューのブーツで歩く。
……ちょっとヒール高かったかも。
なんて思いながら待ち合わせ場所につくと、もう桐谷君がいた。
「桐谷君っ」
声をかけると桐谷君はパッと顔を上げた。
うわ……おしゃれ。
全体的にシンプルににまとめてる。
「桐谷君、おしゃれだね。」
ニコッと言うと、桐谷君は
「そうでもねえ」
と恥ずかしそうに頭をかく。
「……行くか?」
「うんっ」
2人で駅の改札口に向かう。
さすがクリスマス。
いっぱい人がいる。