――12月25日
クリスマス当日。
洋服、おっけー。
メイク、おっけー。
髪は、ストレートにして下ろした。
だいぶ髪伸びたなー……
「あ、華ちょっと待って」
桐谷君との待ち合わせに行こうとしたら、お母さんに引き止められた。
「今日、本当はデートなんでしょ?」
「えっ」
クスッと笑うお母さん。
ば、バレてたっ。
「お父さんは気づいてないから、大丈夫よ。」
よ、よかったー。
「これ、クリスマスプレゼント」
といって、わたしの髪に何かをつける。
そしてお母さんはわたしに手鏡を見せる。
「わぁ…」
チェックのリボンの髪止め。
わたしはあんまり髪止めとか持ってないから、なんか新鮮。
「かわいいっ。ありがとう」
「よかった。気に入ってくれて。」