「莉奈〜……洋服何にしよぉ……」
「はぁっ!?……仕方ないな。今日一緒に見に行く?」
「うんっ!」
本日は終業式。
クリスマスは明後日。
わたしは、未だに洋服を決められず。
「ねえ莉奈」
「んー?」
洋服の雑誌をパラパラとめくる莉奈。
わたしに似合う服探してくれてるのかな…?
「翼とクリスマス、どこ行く?」
「えっ」
一気に動揺して、雑誌を落とす。
「あ〜……」
折れた線がついちゃってる。
「ど、どこって……」
もじもじしながら、莉奈が発した言葉はわたしを驚かせた。
だって……
「泊まり!?」
「しっ!!」
ちょっと上ずった声が出る。