梅ちゃん!




「じゃあまたな」

「うん…。」


名残惜しそうな顔をするわたし。

桐谷君はそんなわたしに気づかず、自転車にまたがる。


「………」


桐谷君の両肩を掴んで、精一杯の背伸びをして、わたしは自分から唇を重ねる。


「………」

「おやすみっ」


タタタッと家に入る。

桐谷君のあんな間抜けな顔、久しぶりに見た。
わたし、我ながら強引なことしたな…。



「おかーさーん!クリスマス友達と出掛ける〜!」



ドタバタとリビングに行く音が響いた―――