とある日の放課後、いつものように帰り支度をしていたら、


「梅川さん。」

「はいっ?」


栗原君に呼び止められた。


「今日の放課後、図書室で実行委員集まるって言ってたよね」


そうだったっけ?
覚えてないや…。


「あ、うん!じゃあ、行こっか」


知ってるフリをして、図書室に向かおうとする。


「ばいばーい」


莉奈や、友達に手を振って別れる。

図書室まで、並んで歩くわたし達。
ち、沈黙ー……


「梅川さんてさ」

「え?」


急に話しかけられて戸惑う。


「友達多いよね」

「そ、そうかな?」


何か、褒められてる感じがして、嬉しい。

照れ隠しに、えへ、と笑う。