*蓮side*
教室を出ると、華子が廊下にいた。
……俺になんか用か?
声をかけると、なんだかいつもより挙動不審で、目も泳いでる。
…なんか言いづらいことしたのか?
できるだけ優しい口調で話し、目線を合わす。
「あ…。あの、クリスマス―」
“クリスマス”という単語が聞こえたら、
「蓮、行こーぜっ」
バスケ部のダチがでっけえ声で叫ぶ。
ッチ。タイミング悪すぎだろ。
適当に返事をして、再び華子に聞き返す。
「な、なんでもないっ。バイバイって言いに来ただけ」
……本当はそうじゃないくせに。
なんか大事なことあんだろ?
聞きたかったけど、俺は何も知らないふりをして別れの挨拶をする。

