「俺、柊一樹(ひいらぎ かずき)。よろしく。」 浜里さんの隣の席の彼は、茶色い髪が特徴のイケメンで、この学校を仕切っている族の幹部だった。 女子に人気なのはもちろん、兄貴肌な性格で、男子からも人気だった。 「うん、よろしく、ね?」 浜里さんが可愛らしくはにかむ。 間近で見た柊くんは、顔を赤くする。 運良く目にしたクラスメートたちも、頬を染めていた。