「ん~~…よし!今から言ってくる!」

打ち解けるにつれ知った、美花の可愛らしい容姿とは裏腹な、男らしい思い切りのよい性格に、私たちは更に美花に惹かれる。



「うん、いってらっしゃい」

胡桃が背中をおし、真理を私は応援の意味を込めて笑顔で手を振る。

私たちはスカートを翻し、大事な仲間の元に駆けていく美花を暖かい目で見送る。

春の訪れを予感させる、そんな暖かな日差しが美花と私たちを包んでいた。