「ちょっとあんたら!咲月が困ってるから、ほら、散った散った!」
「真理…ありがとう」
私は真理によって、女子たちの群から解放された。
「咲月も災難だったね~。よりによって新田先輩に話しかけられるなんて」
そう言って胡桃はさりげなく私の背中をさすって、落ち着かせてくれる。

「うん…、ありがとう。もう、大丈夫だよ」

落ち着きを取り戻した私は、委員会のある2人と分かれて、帰路についた。