「......とまあ、この学校では、様々な部活動が...」



その日の入学式。

顔に絆創膏をいくつも貼って、雅成は話していた。


この高校の新入生である葵依は、無言で兄を見つめる。


表情? 何とも言えません。


「まあ、この中には私の妹もいる。男子諸君、手出しすることは...」


言い終わる前。


葵依が投げつけたシャーペンが、雅成の額へと、見事にヘッドショットとなった。