「ぐはぁっ......!!」

「ごめん、雅にぃ...ここまで見事に直撃とは......あっ!!?」


やばい、言ってしまった。


慌てて口をつぐむ。兄貴の方を見ると...



「っ~~~!! わ、忘れろ!! 今のはっ...」


「忘れるはずがない。今確かに、お前は『雅にぃ(まさにぃ)』とっ...」


刹那。


どこにあったのやら、国語辞典が雅成の顔に直撃した。