要が傍にいてくれるだけで嬉しいのに
彼は時々、私を困らせるようなことを口にする。
だけど、それら全てが私への愛情なのだと知ってるから
返答しようにも言葉が思い浮かばない。
少し濡れた髪が色気を増す要因なのは間違いない。
それプラス、上半身裸だという事もプラスされて。
さらに『誕生日』だからと、少しいつもより熱情を孕ませた視線と。
1つだけでも十分なのに、大人の男の色香に翻弄されてしまう。
今夜の彼はいつにも増して色気が割り増ししてるように見える。
「要っ」
「ん?……して欲しいことがあるのか?」
「う~ん、何て言うか……」
「ん?遠慮なく言ってみ?」
「……その、駄々洩れのフェロモン、何とかしてっ/////」
「フフッ、それは無理。こんな可愛い奥さん目の前に、セーブしたら男の名折れだろ」
「っ/////」
「んじゃあ、第1ラウンド開始ってことで」
「ッんっ……ッ……」
常夜灯の薄暗い灯りの中、
唇を奪われ、右手はシーツに張り付けられ
パジャマのボタンはあっという間に外されて……。
露わになった肌を堪能するかのように彼の手が――――。
5回目の誕生日は、
想像を遥かに超える彼の情愛と欲情が込められていて
出会った時と変わらぬイケメンな旦那様に
母になっても妻として、女性として
心の底から倖せを感じて―――
きっとこれからも彼に翻弄されて
彼の唯一の『女性』として磨かれて行くのだろう……。
~FIN~



