社長と極上の生活



「要、ありがとう」


指先でペンダントトップをなぞりながら、


彼に笑顔を向けた、次の瞬間。


「んじゃあ、続きしていいよな?」


「へ?んっ……ッ……」


ベッドに押し倒され、右手をシーツに張り付けられた。


熱情を孕ませた視線を浴びて、これ以上ないほどに胸が高鳴る。


彼は乱れた前髪をそっと横に流し、


その指先は先ほど停止した先のボタンに辿り着く。


恥ずかしさにぎゅっと目を瞑ると、


恥ずかしさを紛らわせるように彼の唇が重なった。


「まだ治ってないよな?」


「……ん、ごめんね」


「杏花が謝る必要はないから」


「でも……」


まだ完全に裂傷した部分が完治したわけじゃない。


恥ずかしいような申し訳ないような気持ちに襲われた、その時。


「大丈夫。楽しめる所は他にもあるから」


少し長めの前髪の隙間から覗く彼の瞳がギラっとした気がした。


女性経験の豊富な彼が言うと、本当に背筋がゾクッとする。


たまに物凄い体位にさせられる事もあるし


出会って丸4年だけど、


まだまだ彼の欲情を満たすのは無理そう。


「して欲しいことあったら言って」


「ふぇっ?」


「今日は好きなだけリクエストに応えるから」


「っ//////」


誕生日だからだと思うけど、そんなこと言われても困るから/////