全てはあなたの為に頑張ったのよ?
彼の鼓動を感じながら心の中で呟いた。
数週間前、
今回のチャリティーイベントの宣伝も兼ねて
メディアの取材を受けた際に、
『今回は内助の功は期待出来るのか?』
そんなコメントが寄せられていた。
実際、結婚しても公に殆ど姿を現していないのだから
バッシングされて当然の事。
だけど、私の為に要が悪く言われるのは耐えられなかった。
メディアに取り上げられるというプレッシャーも
『彼を守りたい』一心で乗り越えられた。
要はいつだって、私の楯になってくれた。
だからこそ、今年は『妻』としての役割をきちんと果たしたかった。
『一条』は、素敵な家族なのだと……。
まぁ、実際は陰ながらでは無く、
大々的に……になってしまったけどね。
あなたの為なら、何だって出来ると思う。
今回、それを改めて実感した。
こんな風に成長出来たのもやっぱりあなたのお陰ね。
背中に寄り添うだけでは満たされず、
私は空いている左手を彼のお腹へと回した。
すると、



