シンセサイザーには譜面を用意しており、
要は椅子に腰かけたと同時に指を滑らせ始めた。
1~2分程して、要から合図が来た。
準備が出来たようね。
私はメンバーを見回してアイコンタクト。
そして、要も加わり、賛美歌を演奏した。
とてもゆっくり、神聖なる曲。
さっきまでのロックのリズムとは違い、
会場の雰囲気はしっとりとしたものに変わった。
華やかなのもいいけど、クリスマスなんだもの。
しっとりとした本格的なものも良いわよね?
………ちょっと変わった音色で。
演奏が終わると、会場はスタンディングオベーションに。
鳴り止まない拍手と歓声とフラッシュの嵐が会場から溢れ出した。
メンバー全員で深々頭を下げると、
「「「「「アンコール」」」」」
「「「「「アンコール」」」」」
―――――嘘ッ?!
思ってもみない状況に戸惑うと、



