ステージには幕がかかっており、
外からは中で何が行われているのか分からないようになっている。
私達メンバーはそれぞれ所定の位置について、
それぞれに準備と精神統一を……。
私は相棒を所定の位置に置き、
小夜さんの後についてステージの表舞台へ歩を進める。
――――――フゥ~~~ゥ~~~。
緊張がMAXになった。
今にも心臓が飛び出してきそう。
尋常でない程の汗が出て来る。
そんな私を見兼ねて、
「大丈夫よ。心のままに、素直に述べればいいだけだから」
「………はい」
ギュッと手を握られ、
小夜さんの手のぬくもりが伝わってくる。
大丈夫、誰でも最初は緊張するもの。
忍先生に教わったように、
ありのままの自分で全てを出せば……――……。
緊張を解す為、深呼吸すると
「それでは、今年のチャリティーイベントの代表を務めます、一条小夜と一条杏花より皆様へご挨拶を……」
司会者の合図でステージ中央へと歩を進めた。



