「杏花、服」


「……ん////////」


服を脱がして、タオルケットを手渡し


お尻から腰……背中へと。


肩口に塗り終わった俺は、


「杏花」


「ッ////ま、前は自分で「俺がする」


杏花はやはり、まだ恥ずかしいらしい。


毎日の事なのに、恥じらいを捨てない。


それが俺の欲情を煽るとも知らず。


頬を赤く染め、懇願する姿は堪らなく


俺をその気にさせる……誘惑の罠。


先々週『父親学級』で習ったマッサージ方法。


少しずつ大きくなる胎児とのコミュニケーションと


大変な責務を負う妻を労わって


優しく夫として、また男としての


愛情を注ぐというもの。


俺は限りない愛情を彼女に捧げて…。


そっとタオルケットを手放した彼女のお腹を


ゆっくり、ゆっくり手を這わせて。


毎日の事でだいぶ慣れて来た俺。


杏花の塗って欲しい所を熟知している。


すると―――――、