昼近くになると、大学生らしき男の子たちが増えだした。
丸山さんの前には若い女の子。
木村さんの前には若い男の子。
クリスマスという魔法がかかった特別な時間。
私は彼らの微笑ましい姿を横から眺めていた。
すると、
「杏花ッ!!」
「ッ?!」
背後からポンと肩を叩かれ、ビクッと肩が震えた。
でも、その声の主が愛しき人だと解ると
無条件で笑顔が零れ出す。
「要ッ!!」
「売上はどうだ?」
「バッチリよ!!見てみて~?ほら、丸山さんと木村さん目当てで長蛇の列だもん」
「………フフッ。杏花の前にもな?」
「えっ?」
………私の前って?
レジの前に人が並ぶのは当たり前でしょ?
バリスタの職人ぶりを見たいとか、
シェフがワッフルを焼いてる隣りで
それを包んでる木村さんを見てるのとは違うよ?
もう、要は急に変な事を言い出すんだから。
無料配布の分のオリジナル珈琲を要に手渡し、



