俺は久々の甘い時間を味わうように
ワザとらしくリップ音を響かせる。
その度にビクッと肩を震わせ、
俺のキスに反応を示す、杏花。
この何とも言えない密な時間は
お互いの間に出来てしまった距離を一瞬で埋める。
鼻先にキスを落とした俺は少し間を置いて
「………杏花?」
「////////」
完全に硬直しきっている彼女の唇に
そっと自分の唇を触れさせた。
数え切れないほどしている彼女との口づけは
何度しても飽きる事は無く、
また、触れるだけのキスでは終わらない。
気付けば、啄むキスに変化し
次第に深い口づけとなってゆく。
―――――――お互いがお互いを求めるように
杏花の呼吸が浅くなってきたのを感じて
ゆっくりと余韻を味わいながら唇を離すと。
んッ?!!!
そんな俺の唇を離すまいと
噛みつくように啄まれ、甘噛みされた。
普段の杏花からは想像できないようなキス。
願ってもない彼女からのキスに翻弄され
ついつい理性を飛ばし掛けた。
だが……――……。



